ソード・ワールドRPGリプレイ集(8)「バブリーズ編3 亡者の村に潜む闇」 [リプレイ小説]

ソード・ワールドRPGバブリーズ編も折り返し地点の第三巻「亡者の村に潜む闇」の紹介です。

この巻は三話構成になっており、その三話目でPTの知恵袋、軍師などと言われるエルフに焦点が当てられますが、まずは、前半二話の紹介から。


今更ながら報酬を与えたくないというGMの思惑とPCへの甘えから報酬を物納。しかも家をあげて一生面倒を見るっという真っ当な冒険者なら受けないような依頼で始まります!

勿論、PCには正義の味方で居て欲しい。いざと言う時は無償でも助けてあげて欲しいっという気持ちは判らないでもないですが、それに甘えるのはどうかと...何気に前巻最終話も無償奉仕...っというか逆にお金を出してりして、二話連続でPCに甘えるのはどうかと思います!

この手を使ってよいのは1キャンペーン1回が限度でしょう!( ̄。 ̄)y-~~

そして、依頼はワイトが出たので何とかしてほしいっというもの...

知らない方の為に説明しますと、ワイトというのはヴァンパイアやゾンビなどアンデッドと呼ばれるモンスターの一種で人を襲って仲間にしていくというやっかいな敵だったりします。

そして、普通の村でそのような敵が出た場合...ご想像の通り村全体がワイトと化していくという...重いシナリオになっています!

そのワイトになった村人(赤子や子供含む)を多く倒していっているうちに、一度撤退した方が良いという結論に達し撤退...結果、冒険は失敗という結果を迎えます。


うーん...TRPGは良く演劇や舞台などと似ていると言われることがあるのですが...

演劇や舞台ではシリアスシーンの10分後は、どんな感情だったかっと聞くと笑っていたっという事が良くあります。

これは、シリアスシーンが長く続くと人の感情のバランスが上手く取れないため、楽しいシーンや悲しいシーンを適度に織り交ぜていく事が大事だという事だそうです。

...で、なぜ、関係のない話しを書いたかと言いますと、TRPGでも同じ事が言えるのですよね~シリアスなシーン、特に重いシーンが続くと大抵人は判断を間違えますし、そもそも楽しくない

GMも重すぎたシナリオに関しては反省しつつも、PC側の失敗のペナルティは受けるべきっと言われていますが...言わせて貰えば一番失敗しているのはGMでしょう

まあ、認めるとも思えませんけどね!

結果、次の話では、前回のフォローシナリオとなっており...そして、問題の第三話です!


このシナリオでは、危ない発言が多いっという後付のような理由から、PCの一人がのろわれた事にされ、その行動を大きく制限されます!

読んでる分にはそれなりに楽しいのですけどね!( ̄ー ̄)

ただ、リプレイとしてはどうなのでしょう?まあ、雑誌掲載記事で商売な訳ですから、そういう意味で納得はされるのでしょうが...

これが、そのような特殊事情がなければプレイヤーが楽しくないだけのGMの独りよがりっというだけのものになると思います!

勿論、危ない発言が多いのはある意味事実なのかもしれませんが(ここも、掲載記事のためのリップサービスともとれますし)、なにより、その行動自体に問題があった事はありません!

こんなのを読んだGMが真似した日には、とんでもない事になる事請け合いです!

あと...NPCは出し過ぎないが良いのですよね...長くなりましたのでその理由は今度にでも書きます!


何だかんだ言いましたが、TRPGリプレイというよりも読み物としては面白い本になっています!読んだ事が無い方は手にとって見てはどうでしょう。いじょー

初心者度:★★☆☆☆
面白い度:★★★★★

亡者の村に潜む闇―ソード・ワールドRPGリプレイ集 バブリーズ編〈3〉 (富士見ドラゴンブック)

亡者の村に潜む闇―ソード・ワールドRPGリプレイ集 バブリーズ編〈3〉 (富士見ドラゴンブック)

  • 作者: 清松 みゆき
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 文庫



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